- HOME
- かぜ
風邪とは

風邪は正式には「かぜ症候群」と呼ばれ、鼻や喉などの上気道に起こるウイルス感染症です。鼻水、鼻づまり、くしゃみ、喉の痛みなど、誰もが経験する身近な病気です。
多くの場合は数日から1週間程度で自然に回復しますが、こじらせると肺炎や副鼻腔炎などの合併症を起こすこともあります。
主な症状
- 水のような鼻水、粘り気のある鼻水
- 鼻づまり
- 頻繁にくしゃみが出る
- 喉の痛み、イガイガ感
- 咳、痰
- 微熱(37~38℃程度)
- 頭痛、頭重感
- 全身のだるさ
- 関節痛、筋肉痛
- 食欲不振 など
受診の目安
早めの受診が必要な場合
- 39℃以上の高熱が3日以上続く
- 激しい頭痛や胸の痛み
- 呼吸困難、息苦しさ
- 黄色や緑色の痰が多量に出る
- 耳の痛みを伴う
- 1週間以上症状が改善しない
- 持病がある方、高齢者、妊婦 など
これらの症状がある場合は、早めに受診してください。
なお、当院では発熱外来を行っておりますので、発熱症状がある方はこちらにご連絡ください。
発熱外来は予約制となりますので、事前にお電話でご連絡ください。
風邪の原因
ウイルス感染
風邪の原因の80~90%はウイルスとされています。ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなど200種類以上のウイルスが原因となります。
感染経路
飛沫感染(咳やくしゃみ)と接触感染(手すりやドアノブ経由)が主な感染経路です。ウイルスが鼻や喉の粘膜に付着し、増殖することで発症します。
発症しやすい条件
疲労、ストレス、睡眠不足、栄養不足などで免疫力が低下していると感染しやすくなります。急激な気温変化や乾燥も発症の引き金となります。
風邪と似た病気
インフルエンザ
38℃以上の高熱、強い全身症状(関節痛、筋肉痛)が急激に現れます。風邪より症状が重く、感染力も強いのが特徴です。
アレルギー性鼻炎
くしゃみ、水のような鼻水、鼻づまりが主症状ですが、発熱はありません。特定の季節や環境で症状が出ることが多いです。
副鼻腔炎
風邪が長引き、黄色や緑色の鼻水、頬や額の痛み、嗅覚障害などが現れます。細菌感染を合併していることが多いです。
風邪の検査
診察と問診
症状の経過、発熱の有無、喉の赤みや腫れを確認します。聴診により肺の音も確認し、肺炎の合併がないか調べます。
迅速検査
インフルエンザ、溶連菌、アデノウイルスなどの迅速検査により、原因を特定できることがあります。15分程度で結果が判明します。
血液検査
炎症反応を調べることで、細菌感染の合併や重症度を評価します。当院では迅速検査により、当日中に結果をお伝えできます。
風邪の治療
対症療法
風邪に特効薬はないため、症状を和らげる治療が中心となります。解熱鎮痛薬、咳止め、去痰薬、鼻水を抑える薬などを症状に応じて処方します。
抗生物質の使用
ウイルスには抗生物質は効きません。ただし、細菌感染を合併している場合や、合併症のリスクが高い場合は使用することがあります。
安静と栄養
十分な休養と水分補給が回復への近道です。消化の良い温かい食事を摂り、部屋の加湿も心がけましょう。
風邪の予防
日常生活での対策
手洗い、うがいを習慣化しましょう。マスクの着用も飛沫感染の予防に有効です。十分な睡眠と栄養バランスの良い食事で免疫力を保ちます。
環境対策
室内の適度な加湿(50~60%)と換気を心がけます。人混みを避け、体調不良時は無理をしないことが大切です。
規則正しい生活とストレス管理により、風邪を引きにくい体づくりを目指しましょう。