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頭痛とは

頭痛は、頭部に感じる痛みや不快感の総称です。日本人の約4人に1人が慢性的な頭痛に悩まされており、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
多くの頭痛は命に関わるものではありませんが、中には重大な病気のサインである場合もあります。頭痛の種類を正しく診断し、適切な治療を受けることが大切です。
危険な頭痛の見分け方
すぐに受診が必要な症状
- 突然の激しい頭痛(今まで経験したことのない痛み)
- 発熱を伴う頭痛
- 意識障害やろれつが回らない
- 手足の麻痺やしびれ
- 視力障害や物が二重に見える
- 頭部外傷後の頭痛 など
これらの症状がある場合は、重大な病気の可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。
頭痛の原因
生活習慣による要因
ストレス、睡眠不足、不規則な生活、長時間のパソコン作業、姿勢の悪さなどが頭痛を引き起こします。アルコールの摂取や気圧の変化も誘因となることがあります。
身体的要因
眼精疲労、肩こり、歯の問題、副鼻腔炎、高血圧などが原因となります。女性では月経周期によるホルモンバランスの変化も影響します。
頭痛の種類
一次性頭痛(慢性頭痛)
片頭痛
頭の片側がズキズキと脈打つように痛みます。吐き気を伴い、光や音に敏感になることが特徴です。月に数回発作的に起こり、4~72時間続きます。
緊張型頭痛
最も多いタイプの頭痛です。頭全体が締め付けられるような痛みが特徴で、ストレスや肩こりが原因となることが多いです。
群発頭痛
片側の目の奥に激しい痛みが起こります。男性に多く、一定期間、毎日同じ時間に起こることが特徴です。
二次性頭痛
脳出血、脳腫瘍、髄膜炎、緑内障など、他の病気が原因で起こる頭痛です。突然の激しい頭痛や、今までにない頭痛の場合は注意が必要です。
頭痛の検査
問診と診察
頭痛の性質、頻度、持続時間、誘因などを詳しく確認します。血圧測定や神経学的診察も行います。
血液検査
炎症反応や甲状腺機能など、頭痛の原因となる疾患がないか調べます。
画像検査
二次性頭痛が疑われる場合は、CT検査やMRI検査を行うことがあります。必要に応じて専門医療機関をご紹介します。
頭痛の治療
薬物療法
痛みを抑える鎮痛薬、片頭痛治療薬(トリプタン製剤など)、予防薬などを症状に応じて処方します。薬の使いすぎによる頭痛もあるため、適切な使用が重要です。
生活指導
規則正しい生活、十分な睡眠、ストレス管理が基本となります。頭痛日記をつけることで、誘因を特定し、予防につなげることができます。
非薬物療法
ストレッチ、マッサージ、温熱療法、リラクゼーションなども効果的です。緊張型頭痛では、姿勢の改善や適度な運動も重要です。
日常生活での予防
頭痛を予防するためには、規則正しい生活リズムを保つことが大切です。適度な運動、バランスの良い食事、十分な水分摂取を心がけましょう。
パソコン作業時は定期的に休憩を取り、目や首の疲れを防ぎます。ストレスをためないよう、自分なりのリラックス方法を見つけることも重要です。